前向き

大掃除の時期だが、活動は益々盛んになり、新しいことがどんどん見つかってくる。仕事納めなど何時の事やらと思うのだが、いやいや、そこはそれ、きちんと区切りを付けることが必要だ。残り一週間となってしまったので、今年のお話をとは思うが、そんなお行儀の良いことはそれこそどうでも良い。今年を振り返って来年に何が出来るものか。振り返らない、来る時を過ごすだけである。

来る時はどのようなものであろう。最近、朝焼けがとても綺麗で、特に冬至の昨日などは澄み切った空に紅が射し、ちょっと照れくさいような空気感であった。日々、陽が長くなる。そう思っただけで、もう、過去のことなど忘れてしまうでは無いか。コロナのお陰で自転車通勤が復活し、気分は上々である。街角では古い家が壊されて、新しい住まいが建っていく。至る所で里山が切り崩され、人が住み始める。人は減っている筈なのに住まいだけは増殖し続ける。恐ろしい。

来年も今年同様に行動が制限されるのだろうけれど、出張くらいは普通に出掛けたいものだとは思っている。しかしどうなることやらである。恐らくはなし崩し的に始まるのだろうけれど、世界の予測で、日本が一番最後まで感染で苦しむ国とか言われているわけで、なんとか鼻を明かしたいものだと思う。前向きに何を成すべきかを、自分が出来ることは何かを基準に考えるべきだ。

閉じ籠るなどと表現するからいけない。じっと読書で脳に栄養を与えるくらいに考えれば良い。映像だけ眺めるようなことがあってはいけない。それは観光に行った時に取っておけば良いと思うのだが、バーチャルリアリティー元年になるとか喜んでいらっしゃる方が多く、リアルの楽しさを知らない方の多いことに愕然とする。前向きが良い、人は前にしか向けない。目は顔の前にしかついていない。だから前に行く。それだけの事だ。