プレート落下により

愛知県に住んでいると草津良いとこって何処だということになる。下呂温泉に急こう配を付けてみれば、まぁ、そんなもんだ。筑波からだとそれ程遠い距離では無かったし、そこを越えれば長野県ということで観光ルートだ。日本海からプレートが沈み込み、そして落ち込みが加速する辺りはマグマフロントで火山列が出来る。震災によって大きくプレートが日本の下に入り込んだろうから、火山活動が活発化しても全くおかしくない。むしろ今までよくぞ沈静状態を保ったものだ。

小学生の頃にウェゲナーが唱えた大陸移動説に深く感動した。高校生の時、地学部を作って廃鉱山や海岸縁の露頭に出掛け大地の活動に胸躍らせたものだ。その中でどうなってんだ?としばらく自分の頭の中で解決できなかったのが、と言うか、文献で明示されていなかったのがプレートの核方向への落ち込み。考えてみれば溶けたプレートの原料が地上付近で冷やされて固まるのだから、核に向かって行けば再び溶けて無くなるのは必然なのだけど、なんかピンとこなかったのですな。頭が固いことです。

そこそこ硬いプレートが加速しながら別のプレートと摩擦しあいながら核に向かって落ち込んでいく。その時、マグマが発生し、密度が下がって浮上して、地上付近に水分が多いところがあればそれを突沸させ水蒸気噴火となる。これが激しくなるとマグマそのものがお出ましになる。破局的噴火などとマスコミは人類を脅かして喜んでいるが、まぁ、そんなに年中発生するものでは無い。奥三河にだって、その痕跡はあるが、今はいたって静かなもんだ。

静かなもんだと言っていて、いきなりのスキー場での噴煙と噴石だ。何しろ人間にとっては大きな地球の中身の、ほんの小さな変動を予知しておくのは無理というものだろう。プレートの動きは観測できるが、それが次の瞬間にどのように急激に変化するかなど知り様がない。知ったとしてそれをそこに居る人間にどのように伝え、そして行動させるのか?大震災の変動の余波は通常100年以上継続するという。まぁ、そうだろう。ああでもないこうでもないと悩み続けるが、宇宙の営みからすれば些細なエゴのぶつけあいだ。苦笑いである。