修正を厭うな

定量的なビジョンの無い企業に未来は無い。ビジョンがストーリーとして語られない組織に未来は無い。いや、今も無いかもしれない。既に存在価値が無くなっていることに気が付かないだけかもしれない。気付かないのは何故か?考えないからである。当たり前から脱却できないからである。

クリティカルシンキングとかロジカルシンキングとか、まぁ、いろんなことが言われるわけですが、筋道立てて論理的にということなんだけど、どうも、その筋道が「一本道」だと信じているんでしょうね、日本のお企業。これだけ世界のあり様が変わっているのに、今のままで良いとか、それが社風だとか言ってしまう。真面目で愚直みたいなのは残しておかないといけないけれど、その方向性は多面的仮説とその検証によって見いだされなければならない。

検証方法から考えては駄目で、どうやったらそれが出来るかというのは、理想的仮説の後から考えないと、検証できそうな仮説という、本来目指すべき方向から大きくずれる。ものづくり現場が「そんなの出来ない」ということから当初の理想が達成されない日本のものづくり業界の思考はまさにこれだ。逃げ道を作って挑戦という言葉を使う。挑戦には逃げ道は無いのですよ。無いから挑戦なんです。

ベンチャーもこれだろう。失敗するからベンチャーであるが、失敗したら後ろ指どころか将来まで否定する日本のあり様。良いものが出てくれば真似して安売りして共倒れに持って行く。仮説と検証。思った方向に行っていないのであれば仮説と検証方法を疑う必要がある。仮説と検証、そして修正。それを面倒だと思うならば組織は解散せざるを得ない。延命は必要ない。今、そんな時代であり、スピード感である。立ち止まれば終了。それだけだ。