非日常を

何とか踏ん張って、今週三日目の勤務日に突入だ。明日から連休が始まるわけだが、コロナ禍状況で緊急事態宣言下であるから、愛知県から脱出するわけにはいかない。どれだけ「縁」まで出掛けられるかが勝負(何の?)どころだ。とは言うものの、基本的に行く宛など無くそのへんをぐるぐると歩き回るのがおちであろう。日頃出来ていないことも沢山あるしね。そんなものをじっくりと片付けて、頭の整理をしていこうという贅沢な期間である。普段はそんなのどかなことは言っていられないからね。もっとも、お仕事が無くなるわけではないから机にかじりつかれる毎日ではある。

出掛けたかったところが無かったわけではないのだが、その場所が逃げていくわけではなく、国の史跡だからそう簡単に宅地造成されたりしない。日本においては、天然記念物だって切り倒されたりするので、後々見に行こうなんて呑気なことは言ってはいられない。老舗もいきなり無くなってしまうから、食べてみたいと思ったら直ぐに行動に移さなければならない。油断禁物なのだ。たまたま本屋で見かけて「まぁ、ネットで買うか」なんて思って調べたら絶版で、本屋に取って返すと売れてしまって後悔しきりなぁんてことを繰り返してきたわけで「今ある」ことの有り難さを痛感しなければならないのだ。それが日本だ。

愛知県ってものづくり資料館から自然がいっぱいというところまで、観光の幅が凄まじく広く、ちょっと気合を入れれば相当に楽しめる。これ程に面白い県は他に無いと思っている。「他県への移動禁止」なんて制限をされても、あぁそうですかと簡単に切り替えせるのが愛知県の素晴らしさであろう。いやほんと、凄いところですよ。鎌倉街道がそのまんま残っていたりしてね。源頼朝が歩いた未知をそのまんま歩ける愉快さだ。1000年の樹齢を超える木もあったりで、巨木と千年分の会話を楽しむなんてことも出来る。天気が良ければ茶臼山で星空を眺めながらコーヒーを淹れるなんて豊かさも味わえる。それなりのツールは必要だけどね。

要はちゃんと遊ぶ気があるかということだ。これは本気で思っているし、そうだと決めつけているのだが、ちゃんと遊べない人は、仕事も出来ない。業務は出来るかもしれないけどね。遊ぶって頭を相当使いますよ。バックキャスティング的思考が出来ない人は遊べないんだろうなって。「遊ばないよ」って言い返されそうだけどね。まぁ、勝手にして頂戴というところだ。折角、連休というものがあって、最近では「休暇をきちんと消化しなさい」という恐ろしいお達しもある。だからちゃんと休んで、できればちゃんと遊んで欲しい。じっくり文学に浸るなんていうのもレベルの高い遊び方だ。非日常。味わって下さいませ。