新しい事始めようよ

ふと思った。新しいことをしていない人の作業量って、世界でどれだけあるのだろうと。1次産業に従事される方は、生き物相手で瞬間、瞬間が新しいから、自動化が困難だということになるのだろう。ミニトマトのハウス栽培などは、かなり自動化が進んでいるとはいえ、極めて限られた巨大農園にのみ許される仕掛けだ。まぁ、国営ミニトマト農場みたいなのがあって、そこから栄養豊かなものが日本人の健康を守るべく出荷される仕組みなんてのができるのかもしれない。食品工場は食料自給率を上げるのには必須であろう。

話が思いっきりずれたが、作業は極力自動化していって、そこに必要であった人は思考を伴うお仕事に回って頂くことになろう。物流だって自動トラックが認可されて勝手にあちこち配達してくれたら、人はもう要らないわけだ。さっさとそうなれば良いのにと思う。何らかの規制があって、新しい挑戦が出来ないわけだが、時代がこれだけ変わっても規制緩和なんてどこのお話だろうと思ってしまう。そうかと思うと面接だけで大学に入学させてやれみたいな、気を付けて頑張っている大勢を逆なでするようなことは直ちに実行される。政治の私物化もここまでくればあっぱれかもしれない。呆れるだけだが。

中小企業さんでも頑張っているところは、将来に投資をして新規事業を始めているわけだが、図面を自ら起こせるところはそんな挑戦に取り組むのでしょうけれど、作業だけに徹してきた多くの企業群は、これから一体、どうなっていくのやら。コストコストでキュウキュウとして、しかしながらそのタコつぼから脱しようとはしなかったわけで、ポストコロナなんかどこ吹く風で、きっと元に戻るのだと思っているのでしょうね。そんなことはありはしない。

半導体ウエハの市場への供給が間に合わないとのこと。一時、過剰生産になってしまって、ウエハ製造機械メーカーが稼働を絞り込んだ。その期間が長いと、当然の事ながらノウハウは失われていくし、新規に立ち上げようにも直ぐには動けない。本当は必要なのに活動出来ない状況に陥るわけだ。競争は悪い事では無いが、過度な競争は全滅に至ることもある。そうなると国から力が削げ落ちるわけで、常に新鮮なお仕事があるような国になっていかないといけないわけだけど、新しいことって、そこから実りが出るまで時間が掛かるからね。だからポストコロナを考えれば、今、額に汗しないといけないわけだ。座して死を待っている国に感じてしまう。恐ろしい。