新しくあれ

行き先が決まると面倒だし不安だが、決めてくれないと不満で仕方が無い。週末、この国、何でこんなに新しい事に挑戦しないのだろうと考えていたのだが、若者も企業の社会の中間管理職もこんなところなのではないかしら。中間管理職と限定したのはトップの方々に忖度していることは勿論なのだが、世界を俯瞰してこっちに進みたいと方向性は御持ちだと思うからだ。トップにそれが無かったら、もう既にそのお会社なりは無くなっていると思う。普通の内燃機関を作れなくなるとか、原油由来の樹脂製品の資源問題は遥か昔から言われていたからね。

難しいから慎重にと、福島原発の使用済み燃料棒の取り出しが遅々として進まないわけだが、これとて一点集中でお金を振り向けて、研究開発に投入していれば、何とかなっているかもしれない。あくまでも「かもしれない」なのだが、良質な依怙贔屓的予算化はこの国は大の苦手だね。コロナ禍の第6波だっていずれ近い将来来るって言われていたにもかかわらず、国内製薬企業への認可は出さず、海外からの輸入も「感染爆発」によって間に合わなくなった。後手の理由が「良い顔したいから」という八方美人の日本人の悪い癖に他ならない。

「こんな事態だから、依怙贔屓して税金をここに投入します!」って現在のコロナ禍に留まらず、国民の命を守るために、医療研究機関、製薬企業、医療機器企業にどっかんと期限を区切って投資して、そして維持発展出来るだけの資金を今後少なくとも20年は振り分けます、それがひいては国民健康保険料の現状維持に繋がりますとかね(それは無理か?)、言えるのって首相だけなんだよね。リーダーが刃の食いしばりと血の滲みを見せないから、研究を社会に使って頂く形の開発に一向に繋がらない。繋がらないと「研究の効率が悪いから国立大学を潰す」って方向には積極的になる。

国が国民の研究力向上に努めることは必要なんだけど、若者の全てが研究に入ってしまうと、物が作れなくなってしまうから、そこは分担が必要だ。そうなると若年層減少に伴って、教育機関を消していくということにならざるを得ないのかもしれない。伝統企業がどんどんと無くなっていく中、伝統校だから残るのが当たり前というのは全くお門違いだね。挑戦していくこと。それは教育が研究を生み、産業発展に繋がり続けているのに潰されるなら仕方が無い。それをステークホルダーが指示するならば。新しくあり続ける。それしかこの国、選択肢は無い。