棟上げを見た。集成材と人造ボードでぱたぱたと作られていく。最近では3Dプリンタで家まで作ってしまうらしい。それこそプラモデルである。考えてみればそんなもので良いのかもしれない。いや、むしろ、腐食しないという点において、そして隙間風も入らず、完全密閉を可能としたいなら理想的な作り方かもしれない。建築とは言いそうにないが、まぁ、そんなものかもしれない。
俗にいう駅近物件で、どれだけの価格が付くのか分からないが、朝に棟上げだなと思っていたら、次の朝にはほぼ出来上がっている。あとはサイディングパネルを張り付ければ完成というところだろう。棟上げがあるだけ良いのかもしれない。工場で組み立てられ、ブロックをクレーンで重ねればいきなり電気水道工事が入って終了という場合もある。
学生時代、枝豆畑だった目の前の土地が整地され、土台が出来たなと思っていたら、ある日、トラックがやってきて、部屋のユニットをどかどか重ねている。ほぼ半日だったと思う。いきなり2階建てのアパートが出来上がってしまった。そんな中で棟上げがあるだけでも立派なものか?どっちが頑丈か分からないが、恐らく、4月の新学期に間に合わせるのだろう。瞬間芸である。
緑区はド田舎で、まだまだ田畑が沢山ある。それが見る間に宅地に変わっていく。やや寂しくもあるが、名古屋駅に直通の地下鉄が通ればそれもそんなものか?接着剤で固められた木っ端に住む。どうせ壁の中身だ。シロアリも寄り付かず理想かもしれない。人はどこまで横着になるのか?これがテクノロジーか?と疑問を抱きつつ、10年後にはどんな住宅建築事情になるのか、ちょこっと楽しみな私であります。