名古屋考

名古屋って本当に恵まれた、豊かな土地だなと心底思う。先週来、月曜日から寒気が流れ込み吹雪になるぞと、マスコミは恐怖をあおるわけだが、名古屋においてはどこ吹く風。昨年のクリスマス寒気でスリップ事故等、道路網は寸断されたが、その他、一般民間人の生活が大きく乱されることも無く、直ぐに解ける雪にホッとするところである。今回の史上最強とも言ってよい寒気が来るぞ、名古屋も気を付けろという事では御座いましたが、そこは流石に名古屋で御座いますな。

勿論、過去には大地震、台風に見舞われ、大いなる被害があったわけですが、日本中で震災に苦しみ、寒波が入れば大雪で大騒動。ところがですよ、名古屋の地って、天災が逃げていくように思うのですよ。だからこその三英傑なのかなと。現状においても、産業は勿論の事、農業も大河川のお陰で自律できる。気候も温暖。そして地勢的に寒い山奥から南国の渥美半島まで様々ある。海もほぼ内海で、本当に素晴らしい環境。

それ故の問題として、若者がずっと名古屋エリアから出ていかないということがありますな。それがアンチ他人風土を強くしてしまうのかもしれない。もっと外に出て行けば良いのにと思うのだけれど、その内向き安定感満載の若者に影響されて、教員も安定感が増してしまう。もっともっと激しくヤンチャで居て頂きたいのですが、どうも元気と言うか、活気と言うか。自分の同年代の頃はどうだったのだと言われてしまいそうですが、聞かない方が良いよと。

冬が寒いよ、夏は暑いよとは言うのですが、そんなもの、より寒いところも蒸し暑い処も沢山あるわけで、気候にしても産業の発展具合にしても、それはそれは見事なものですよ。ただ、見事過ぎて、なんとかしなければという気風に欠けていると感じるわけです。もっともっと必死になって、じたばたしても良いのになと感じるところが沢山。今、自動車産業が無くなったらどうすると、そうなったらこの地域、どうなってしまうのか、教育もどうするのか。そんな具合に思っていないと、国から捨てられてしまうのではと焦ってしまう。恵まれ過ぎは破滅の始まり。そう思っているくらいが丁度良かろう。