三寒四温と言う季節は過ぎていると思ったら、宵の口、夜明けとぐっと冷え込む日が続きますな。どうせなら桜が咲き始めた頃にこんな状況を期待したかったのですが、どうもうまいこと行きませんね。チューリップなどは既に花を落としていたりして。短い花の季節をどう楽しむか。目を凝らして大学に通う朝です。

御器所から大学に向かう途中に、藤棚を作っていらっしゃるお宅があって、毎年、楽しみにして棚の脇を巡らせて頂いています。小学校の頃、校庭の脇にある藤棚から巨大な熊蜂が、窓を開け放ったそこから教室に飛び込んできて、阿鼻叫喚、ぎゃぁぎゃぁ状態になったことを思い出しますが、熊蜂はスズメバチと違っておとなしく、滅多に人を刺したりしないということを知ったのは大学で土壌学を学んでいると時に教授から聞いたくらいで、何も大騒ぎする必要は無かったのだなと苦笑い。尤も、がきんちょですから、騒ぐことが楽しかったのだと懐古。

その藤棚は例年、連休前に見頃を迎えていた筈なのですが、既に満開。おやおやと、藤までも既に満開ですか。こうなってくると連休中にお花見などを求めるには相当に山奥に行かないといけない。三河の低山というのではだめで2000m越が必要になろう。面倒な気がする。花を愛でがっかりするということがこれから毎年続くのかもしれない。もしもこれが本格温暖化の開始なのであれば。

藤棚と言えば御作町の藤の回廊を思い出す。何気なく立ち寄って、一口付近でがっかりして、それでもと思って奥まで行くと、これは見事な藤棚で回廊の名にふさわしい。連休の初めころに以前は見頃だったのですが、今年は恐らく来週末位に前倒しになるのではと、様々な観光の名所において、呼び物ががっかりトリガになってしまうのではと妙に危惧する私であります。