データオリエンテッド

街の偉い人のお話からはSDGsだ、カーボンニュートラルだと、まぁまぁ、どんどこ出てくる。これは世界が向かう方向だから仕方がないし、地球の破壊の限りを尽くしておきながら、今更脱石油も無いものなのだが、省エネは絶対に正しいと思っているので、その技術開発の結果、SDGsの何らかの項目が達成できれば良いくらいと思っている。何かをやった結果、生命の故郷の地球が守られればそれで良かろう。

地球の歴史を紐解けば、全休凍結だの平均気温40度越えなど、人類は死滅する環境があったわけで、今の技術ならきっと生き延びてしまうのでしょうけれど、地球のリセット機能を働かせて、どうなるのかを見たい気もするのだ。もしも人間が産業革命を発生させずに、地味に生きていたら、地球温暖化のトリガは掛からなかったのかどうなのか。石油などは地上に溢れて、揮発性炭化水素を継続で気に発生させていたし、繁茂した植物は腐敗してメタンガスを発生させていただろう。

海洋においては大型生物が大繁殖した小型生物を食べまくって排泄して、それからもメタン等温暖化ガスを排出したであろう。深海であれば低温故に、その問題は無いのかもしれないが。何がどうなっているのか解らないが、今の工業生産状態よりは温暖化ガスの排出は少なかったであろうということでしょ?数値で見せられるのは、1960年くらいからじわじわと平均気温が上がっていますねというグラフだけで、過去1万年くらいの、明かにホモサピエンスが活動している期間における大気中CO2濃度と平均気温との関係図などは見せてもらったことはない。

今あるデータを切り出して、こうなるから何とかしろというやり方は気に入らない。繰り返しになるが、省エネは当然目指すべきだし、資源の無駄遣いは絶対にやめるべき。森林破壊も論外で、適切な量を保たねばならぬ。しかし、地球と言う故郷にどれだけの人口がひしめいて良いのか、誰も知らない。無尽蔵に増えて、経済活動を続けることでQOLのベースラインを上げ続けたとして、それはホモサピエンスが本当に体験したことの無い事態なのか、宇宙規模のイベントで、地軸の傾きの偏差とか、いろんな要因で起こされている現状なのか、リアルな検証結果を見せて頂きたいもんだ。どうも窮屈である。