新幹線の効能

新幹線が猛烈に発達した結果、都内近郊で朝9時半スタートの会議は前泊が出来なくなった。名古屋からだと十二分に間に合う。始発などに乗る必要はない。名古屋は大阪、東京に時間的に極めて近く、前泊してちょっと一杯などと優雅な出張は何時の事だろうか。これがリニアになれば8時開始でも余裕だ。まぁ、小生には関係ないが後輩の諸君、頑張ってくださいな。

2月、3月と実験装置を自ら動かす時間がほとんどなく、昨日、珍しく装置を動かしたら、なんだかおかしな具合である。結局のところおかしかったのは市販の部材であったわけだが、すぐさまそれを修正できたのは長年、体に染みついた実験の感というやつだろう。本社のお偉いさんのアテンドをさせて頂いたのだが、大変に驚いて頂き、恐悦至極である。頑張っていると何か良いことあるなというところだ。

若い方々の研究風景も拝見し、美しき目の輝きに感激する。時代時代で新しいテーマが産まれ、それが次の時代を作っていく。間違いなく価値の伝承がなされ、そこからさらに新しい人が現れ、それが繰り返されていく。有難いことである。どれだけのフレッシュな現象を体験できるか、そんな夢を見せて頂けることに感謝である。

今日はお上のお仕事で、久しぶりに宿泊である。予算の関係で3日続けて東京にいるのだが、2泊するわけではない。恐ろしい事である。こんなところに四角四面のルール適応の弊害を感じる。一泊三日。国内なのにそんなお仕事環境がある状況に、働き方改革も何もあったものではないなと、それでも頑張り続ける自分に苦笑いする私であります。