ドライブ考

久しぶりの大雨。街が綺麗になって大雨は良いのだが、通勤時間帯など、強い風と共にやってくる横殴りの雨には辟易する。びしょ濡れの状態からの一日のスタートは、やや憂鬱である。うつむいて歩くのは、嫌なものを直視するよりは気が楽である。憂鬱でもあり気楽でもある大雨の朝、スリップした車が突っ込んでこないか不安になりながら一日のスタートである。

昨日に続いて休日ドライブネタでいこうと思う。思うと言ったって、誰に何をということではないのだが、単なる備忘録というだけである。基本、山道が好きである。酷道であればなお良い。千尋の谷底に聳える岩稜をえぐって作ったような道路ならなお良い。なんだそりゃと思うかもしれないが、我が国にはそんなところが至る所にある。ほったらかされて戦後に廃道となった舗装道路とて相当数ある。

そこまで派手ではないが、ご近所にもそんなところがある。ダートはお薦めしない。平地の分水嶺で名高い作手から県道37号線にいく。僅かの区間だが、なかなかに楽しめる。あくまでも楽しめるレベルで、くらががり渓谷に出るまでの区間、対向車には十分注意しなければならないが、くらがり渓谷から少し下ったところで川遊びができる。平たい石が多い河原は、山道具があれば愉快な日帰りキャンプ地になる。

「空」で有名な酒蔵に出掛けてみようという方には、足助から県道33号線の長い山道をお薦めする。こちらは酷道ではないが、風雨に刻み込まれた山谷を抜ける愉快なドライブルートである。二等三角点を持つ段戸山入口のため池周辺にはトイレもあり休憩には良い。ひたすら走るといきなり関谷酒造近くに出る。渋滞に出会ったことは一度も無い、なかなかのルートである。そのまま岩古谷山を抜けとよねの温泉に行くも良し、とよねから県道426を通り県道1号が通る、合併前には日本最少の村「とみやま」の温泉に入るも良し。そこまで行っちゃったら、下るより国道418号を目指し、おきよめの湯に行くも良い。くれぐれも気を付けて体験を思い出にしてくださいませ。