地球規模のお話

夏が続いていきなり冬が来た今年である。12月になると、なんだかんだ言っていても冬は来るのだなと実感できる。地球の環境を決定しているのは、未だ、予測の範囲を超えない地球の内部の熱エネルギー状態と、太陽である。人類の経済活動が8ギガトンのCO2を排出していると言っても、植物が光合成をしない間に排出する60ギガトンには遠く及ばない。陸上生物全体が排出するCO2量も60ギガトンと見積もられていて、植物の炭素固定が120ギガトンでそれらを帳消しにしてくれているということが前提で、CO2排出量云々と言われているわけだ。

気圏における地球温暖化要因は、CO2なんかよりも炭化水素の方が圧倒的に強いんだけど、自動車のEV化によって経済活動をしたい人達の策略に乗っけられて、化石燃料を活用する活動をやめる方向に進んでいる。まぁ、ロスが多いよりは少ない方が良いに決まっていて、従来、ほったらかしにされていたものが再認識されてきたことはとっても良い。しかも計算機の進化で、理論的解釈を可視化出来るようになって、効果推定の確度が格段に上がってきたことも追い風だ。

今こそ、国家的な計算機やシミュレーションに携わる人財の強化と思うのだけど、我が国は政治の方向が再選にしか向かないものだから、CO2対策同様に、薄く効果のない方向にばらまかれていく。強い経済とか言うんだったっら、他国に売れる仕組みを作らないといけないわけで、国債印刷して中央銀行に買い取らせて、その分の現金をばらまくというやり方はもうやめて欲しいのだが、バブルの幻影を追い求めるリーダーが居る限り、変わらないのだろう。

効率よくエネルギーを取り出せるローターリー機構とかね、もっともっと活躍の場があるものを、どんどんと使うのがよろしい。無駄な排熱は空気を効率よく圧縮する手法によって回収して、その程度の熱が活きる場と組み合わせるのがよろしい。新しいことをするために更に大きなエネルギーを活用する陳腐な思考は止めねばならぬ。そしてコンパクトな経済活動にシフトしていく思考を身に着けねばならぬ。コンパクトで大きな幸せを獲得できる経済活動。目指すべきである。