梅雨明け直前に大雨というのは毎年のことだが、今年は梅雨入り前から大雨である。前線が列島を横断したなと思ったら激しく大雨である。5月半ばで30度を超えて、別の場所では大雨。数年前から確実に日本の熱帯化が進んでいますな。社会かで習う地域の気候の呼び方を変えないといけないのではないか?今の日本が亜熱帯だとすると熱帯はどう呼べばという状況だろう。温帯なんて生易しい表現の国ではなくなっているような気がする。
近年、本来、人が住まなかった場所における土砂災害が頻発している。住むことを許す国が悪いのだが、その都度、大災害とまくしたてる。1600万年前に奥三河でカルデラ大噴火が発生したわけだが、そこを雨風が削り、今の様相になっている。その地殻変動と風化が終わっているわけでは無い。変化をストロボ発光で切り取った、そんな瞬間に活動させて頂いているだけである。アスファルトやセメントなど、地球の変動力にとってみればばんそうこう以下の効力だ。
名古屋豪雨を思い出すが、あれとて地上最大の風雨であったわけではない。低気圧だって600hPaくらいまで原理的には下がっていく。肺が破裂しそうな気圧になると、その風雨は凄まじいらしい。1000mを越える津波が大地を襲う時、原発うんぬんのお話など何処かにふっとんでしまう。
四季の美しさを楽しむ余裕がある時は、まだまだ地球に生かして頂いているんだなって感じる。しかし、その地球がくしゃみをすると人類など消し飛んでしまう。この瞬間に必死になる。そうしていると地球が我慢してくれるような気がする。気がするだけだが、今年の天候はどんなものになるのだろう。5月の半ばだというのに連日30度の名古屋。少なくとも熱中症に気を付けて水分補給をこまめにしたい。そんなことしかできない人類である。か弱い存在であり、謙虚に生きようではないか。そんな週末である。