新しいプレゼン資料を作り込んでいる時、全部を新しく創り上げることもあれば、再利用と言うか、これをベースにターゲットとする聴衆向けに過去に作ったシートを創りかえる事がある。「あれは何処でしゃべったっけ?」と、あれやこれや、プレゼンシートジャングルを彷徨するのだ。その際、思わぬシートに出合う事がある。こんなシートを創ったっけ?と。本来の探査目標とは異なるシートに目を奪われる。凄い発想力だなと呆れかえる。
戦後から人口が増えつつある途上に1960年代があって、正に、お年寄りが孫を育て、働き年代が猛烈に世界中を飛び回り、政治も日本の未来を見据え、世界と渡り合っていた時代。世界がプラザ合意を発動せざるを得ない程、日本が頑張っていた時代である。その後、人口はピークを迎え、現在、減少傾向に入っているわけだが、その頃の人口の頭数と等しくなるのは2040年頃と予測されている。
現在、総選挙広報活動真っ盛りであるが、子育て世代を支援して、産めよ増やせよと、戦後のキャッチフレーズを繰り返しているが、実は今は、その当時に比べて遥かに人口は多いのだ。それなのに、世界に対する日本のプレゼンスが低下の一途を辿り続けるのは何故か。学ばないからである。学びを産業に取り入れないからである。企業が口を開けて補助金が届けられるのを待っているからである。そして政治がそれを叶えるからである。
同友会のリーダーが「1500円の最低賃金を支払えない中小企業はご退場と言う時代だ。人が払える企業に移ることで国際競争力を取り戻せる」と仰ったのは名言であり喝采する。小生が30年間叫んできたことが漸く、社会に届いたということか。そんなわけは無いのだが、学んだ者も学ばない者も賃金は一緒の異常国家であるのは間違いない。選挙結果は与党圧勝で終わるだろうが、国もとんでもない事になるのかな。くわばらくわばら。