誰が自炊と呼びだしたのか定かでは無いが、ScanSnapが商品化された頃だろうから、今から10年程度前なのかな?溜まりに溜まった雑誌などの背中を割いて、両面スキャンで電子化していく。これを売ったり上げたりすると犯罪だが、自分でデジタル画面で眺めるのは問題無いらしい。らしいというのは小生も法律を調べたわけでは無いので分からないということであって、まぁ、普通にコマーシャルされているので問題無かろうと思っているだけだ。
学生の頃からの論文のコピーだの、雑誌だの、教員居室が紙であふれかえって居場所が無くなった(大袈裟)のを機に、それこそ10年前に自炊を始めた。棚を空けてモノをしまおうと思ったのがきっかけなのだが、これがなかなかの決心が必要になる。何しろお金を出して買ったものを断裁して、結局は廃棄するわけだから気が滅入る。適当なところで止まってしまう。
数年経つとこれまた同様の状況になって、次のフェーズに入る。もうちょっと上等のものをスキャンして捨てるようになる。ようになったのだが、今度はスキャナが、静電気で張り付いたページを上手い事さばいてくれないので、イライラが募って止めてしまった。これは猛烈なストレスである。
どうもそれが解消されたらしいというか、前から気になっていたのだけれど、F社以外にも多くの機械が出てきて、価格も下落し始めた。性懲りもなく再び始めたのだが、これが調子が良い。そりゃぁ、電子機器だから数年間隔が空けば性能はとんでもなく高くなる。おやまびっくりである。はてさて今回は何処まで頑張れるか?機械が壊れるまでじわじわとやってみようかなとは思いつつ、ペーパーレス社会って永遠に来ないんじゃないのと思う程の書類の山にため息をつく私であります。