Paradise Cafe

馥郁たる香り漂うところ、そこはParadise Cafe。親の趣味の受け売りでもあるが、コーヒーを「淹れる」ことが趣味である。コーヒーを飲むのもそれは好きだが、それよりも何よりも淹れる行為にこそ楽しさがあると思っている。

種々の謂れがあるなかで、アフリカのコッファの港から輸出され始めたからコーヒーとなったという説を好んでいる。趣味だから何でも良いというわけではない。えぐみ少なく甘みとアロマを抽出する。その抽出の行為こそ「淹れる」行為である。サイフォン、ネルフィルタドリップ等々、様々様々試してきた結果、今の方式に落ち着いている。難しい能書きを垂れる方は勝手に言っていて頂戴と、一杯2000円なんてコーヒーを有難く頂戴している方々はどっかに行っていて欲しい。

コーヒーを嫌いという人は、煮詰まって甘み無く、香りも無く、ただただ茶色い液体を飲まされた経験に依ると思う。勿論、嗜好品だから、好き嫌いは当然の事。無理はしなくて良い。ただ、残念なことだなぁと思う。折角、お茶を飲む文化がある日本なのに、同様の飲み物を楽しんでも良さそうなのだが、どうもそうはいかないらしい。真っ黒いから嫌と言われてしまうと、あぁ、そうですかと言葉を返す必要もない。

「教授の淹れるコーヒー」で評判を博したParadise Cafeも9年で幕を閉じた。閉じたのを幸いに、別店舗で開店しようじゃないか。何時、開店しているか分からない。それがこれからのParadise Cafeである。