こうやって戯言を言っていられるのもPCがまともに動作しているからで、ついさっきまでキー入力を受け付けないとか、お作法を知らないと再起動すら出来ないとか、そんな機械でネットワークが存在していることが、実はちょっと苦笑いだ。DOS前からのお作法がまだ生きていて、それを使ったらこうやって入力出来るようになる機械、まぁ、きちんと魔法の呪文が伝承されていたんだなって、かなり安心した。
伝承されないというか、20年くらい前から現れ始めたけど「悪いのはお前のせいだ」ってご両親が迫ってくる、ご当人が襲ってくる。自分の思い通りにいかないのは周りが悪くて、暴力にでも訴えて良いという社会がまかり通ってきた。恐らく、日本だけの気がする。言葉であろうがなんであろうが暴力に出れば許される。日本では恐らく、縄文時代から数えて初めての出来事だろう。
道理が通ると信じて生きてきた。そりゃぁ、小生はそれだけの人生では無かったが、そう信じて生きていたいと思っていた。ベテランの人間すら自らのポジションを上げる為には部下をさらし者にすることを厭わない、要するにいじめと言うやつだが、それが当たり前になっている。ゲーム世代ではそれが更に当たり前だ。恐ろしい限りだ。それが新しい道理になっているのだろう。老兵は去らねばならぬ。
どうも世界を見渡すとそんな流れが日本だけではないと気が付く。「無理を通せば道理が引っ込む」と教えて下さった師は、草葉の陰で何を思っていらっしゃるのだろう。新しい道理が生まれているのか、それに気が付かないだけか。まぁ、そうかもしれない。どんな無理が通るのだろう。電脳時代に生まれた新しいルール。乗って行けそうもない。そんな気がする。