統計から

年中そんなことを考えているのかと聞かれてしまうかもしれないが、そうだと答えるしかない。一方で、間違いなく時は過ぎていくから、研究人生などとっくに終わっているのかもしれないが、まぁ、大学人である以上、社会に還元させて頂く可能性のある、新しい研究テーマを考え続けることが生命活動となっているから仕方がない。呼吸をするかの如くに思考が止まらないのだから、まぁ、放っておいて頂戴。

で、陛下が御譲位されるということで、平成最後の何とかということが社会的な言葉に日本ではなっているので、それに乗っかって、今週は平成をちょこっと考えてみようと思う。で、いきなりゴミになった想い出話を繰り広げても脳が無いから、統計的に日本はどうなったのだろうかと、戯言にしては極めて稀な、政府ホームページを拝見して統計データなど拝見して、自らの指標でグラフ化してみたりした。余程、暇があったらしい。と言うか、それを研究に展開できないかなという助兵衛心があったのは間違いないのだが。

統計局には様々なデータが、国民には理解できないような形で展開されているから、自分で処理し直さないと、自らの主張を表現できるグラフなど出来ないのだ。こんなところに「嘘つき統計日本」の元凶があるのだなと体感できるから愉快である。国民の大望の末の国の在り方だから黙って従うことにしよう。総人口などは案外、最近まで増え続けたのだなと、2008年の住民基本台帳数値まで上がり調子なのにはちょこっと驚いた。何を調べたかったかというと、総世帯数と販売農家数と食料自給率の関係である。この先、日本は独立して食べていける国であり続けることが出来るのかと、工業界側の人間として気になったということだ。

ちょっと「あれ?」っと思ったのは総世帯数と総人口の割合。1993年には0.33だったのが2018年で0.46だ。要するに独り暮らし、二人暮らしが相当数になっているということだ。これはほぼ直線的に増えている。そして総販売農家数と総世帯数の割合は0.069から0.02まで減少している。カロリーベース食料自給率は0;.43から0.38へと減少している。朝昼晩とご飯を食べると、国産食事は日に1度だけだ。これが現状だ。食べさせてくれない国家でモノづくりをしろという。はてさて、研究者はどこに向かわねばならぬのか。背筋が凍り付く。