水について

世帯数が2人に一戸という割合にどんどん迫っているのには驚いた。昨日からの「ちょっと調べてみようかな」と思ったきっかけは、世界の農家数が、世界総世帯数の1%程度になっているという記事をネットニュースで読んだところからだ。我が国はどうなっているのだろうかと気になって、調べてみたらご多分に漏れず2%台だったということだ。

以前からの懸念事項に、我が国の水輸入量の果てしない増加というものがある。それとは逆に、我が国の土壌的優位性というものもある。同時に議論するべきなのだけれど、水輸入のほうから。大略、人口が減って、且つ、自給率が減っているわけだから、食料生産に掛かる水の量は当然減っている。570億トンということだ。ぴんと来ないが、かなりの量であろう。

一方で、海外からの食料輸入による水の輸入量は640億トン程度とのことである。ことであるというあっさりとした表現で済まされるものでは無かろう。国民一人当たり利用できる水の66%が食料生産に掛かる量であって、海外からの食料輸入分も加えると軽く100%を超えるのだ。即ち、食料だけでも日本人は水赤字なのだ。蛇口をひねれば無限に与えられると勘違いする水資源である。ましてやマイクロプラスチックで水資源を積極破壊する姿勢は愚劣極まりない。

限りなく小分けされた販売形態にいつの間にか慣れてしまった。小生もそうである。人の事など言ってはいられないのだが、それは戯言だから気にしなくて、兎に角、とんでもなく水不足なのだ。ちなみに国内だけの工業用水の割合はどうなのだろうと見てみると、世界平均が20%であるのに対し、国内だけを見ると15%であり、企業の努力を感じる数値になっている。これとて、海外からの機械部品、素材の輸入が多いわけだから、日本には真水が無いと認識するべきだ。そんな平成の世である。