処分?

「もったいない」という言葉が2005年にケニアのワンガリ・マータイ氏によって見いだされ、ノーベル平和賞に輝かれたのは記憶に新しい。来日時に感銘を受けてそれを広めて頂いたのだ。日本人が成したことではないところが苦しい。

小生も感銘した環境3R(ゴミ削減 Reduce、再利用 Reuse、再資源化 Recycle)と尊敬の念 Respectを含めた4RがMOTTAINAIであり、国際共通語として用いられている。しかし、それが社会の中の本流となっているのか甚だ疑問である。デパ地下に並ぶ高価な食材が本当にその日の内に消えてなくなり、人々の胃袋に収まるのか?

そんな魔法みたいなことはきっと無くて、偉大なるゴミとなって世の中を徘徊していくのであろう。その後を付け回したことが無いので謎であるが、最近、名古屋市内ではRecycleステーションが随所に見られるようになって、これは嬉しいのだ。マナーが問題で、箱分類されているにも関わらず、ラベルとは異なるものが投げ込まれている現状を見かけるが、場所によってはしっかりとしていて好ましい。そんな場所を利用させて頂くことになる。

豚コレラは人に移らないという。しかし、食肉としようとすると、その過程において菌の伝播が発生する。よってその場での殺「処分」となってしまう。繰り返しになるが命が「処分」という単語の下に入ってしまうのだ。それが公然と言葉として使われる文化に苛立ちを覚えるのだ。命の尊厳はどこに行ってしまったのか。乾いた心の成せる業か。