お金は何処に行ったの?

自分の国で製造し使われたプラスチックの廃棄物を、他国に処理をしてもらっていたとか、マイクロプラスチックの問題がどうだとか、道徳や倫理の全く無い話が延々と語られる。プラスチックの便利さが人々に目を覆わせてしまうということなのだろうけれども、人類は何処まで愚かなんだろうなと、温暖化どころの騒ぎでは無いなと感じている。

マリアナ海溝の底に住んでいるエビをどうやって採取して調べたのかの方に興味があったりするのだが、消化管内からプラスチック繊維が見つかったのだそうだ。水深千メートルより深い部分に1千万トンを超えるプラスチックのゴミを貯蔵しているそうで、そんな話を聞いてしまうと、魚は食べられないなと思ってしまうのだ。

原発をやめてプラスチックを使わないとなると、開発しなければならない技術が沢山出てくるだろう。世界規模での思考のリノベーションが求められる。きっかけは何であれ、全大学の研究者は知恵を絞るべき問題であるのは間違いなかろう。

ちょっと見渡すと使われていないプラスチック製品がなんと多い事か。そもそもパソコンなどはプラスチックの塊みたいなものだ。便利な道具ではあるが、確実にゴミになる。新規開発という美しい言葉の裏に命を奪うゴミの発生がある。お金と命を天秤に掛けて、お金が重く下がる時代。もう逆転させる時であろう。そう思う。