マスコミの有り様は?

上皇様ご夫妻がコンサートに出掛けたというTVニュースを拝見した。そっとしておいて差し上げれば良いのにと、御公務から離れられてもそっとしておかないこの国の有様に、やはりがっかりするわけですよ。芸能人では無いのだ。有名税など支払う必要は無い方々であって、むしろしっかりいらっしゃるけれども、心の中というお姿であって頂きたいなと願う訳です。画面で拝謁させて頂きたいわけではない。

もっと騒ぎ立てるニュースはあるだろう。マスコミだからこそ出来るパワーがあるだろう。天下国家の為に命を削った角栄さんを追い回して追い落として命を奪ったあの時の勢いは何処に行ったのだ。逆らえば圧力が飛んでくることに恐怖し、政権という謎の権力にゴマをすり、臭いものを隠し続けるこの国の有り様はどんな状況だ。

昨今、勘違いの官僚上がりの政治家君が、憲法違反の暴言を吐いたけれども、追及の手、極めて緩く、自国の美を護る言論が全く聞かれない。ペンは剣よりも強かったんぢゃ無いのか?政治家が社会の人事にまで口を出す。金にちょっかいを出す。そんな時に出て来てその有様を暴いていくのがペンによる浄化というものでは無かったのか?

小さい組織では「言えない」ことは「言わない」ことが崩壊を食い止める防波堤ということもある。なんでもかんでもあからさまということでは政治にならない。しかし、天下国家の事である。しかも憲法違反の発言をした者を、国会も追及せず、マスコミが糾弾しないとするならば、最早、国家では無かろう。知恵のある若者が逃げ出していくのは当然の流れだなと、まぁ、そんな時代なんだなと、化石時代人のため息ですな