公共交通とは?

想い出話はつまらないが、札幌からちょっと(?)行ったところに医療系大学があって、そこまで電車で行けるんですよ。本数がじゃんじゃかあるわけではないので、ちゃんと調べて行かないと、ホームで待ちぼうけになるのは、まぁ、良くあることですな。随分と立派な校舎郡がこつ然と現れ驚かされるわけですよ。砂漠の真ん中のラスベガス程では無いにせよ(かなり大袈裟)、立派なものですよ。

この「電車が走っている」というところが重要なのでありまして、ディーゼル区間だといつ無くなるのか定かでない。医療系大学までは電化がされていて、なんだか随分とJRは忖度するんだなと思ったのだが、そこから先の無電化区間が来年、廃線になるとのこと。小生はノスタルジーに浸ることは無いので、乗りに行こうなどとは全く思わないのですが、それを活用していらっしゃるかたはお困りだろうと思ったりはした。

思ったりはしたのだが、廃線予定区間の一日の乗降客が平均57名で、収入1500万円に対して負債が3億1400万円と聞くと、そりゃぁ、たった今、廃線にするべきだろうと決断できますな。やむを得ないというレベルではない。1931年に開業されている歴史は十分にあると思うのだが、北海道という冬に厳しい土地柄のせいか、活用する者の移住が少なかったのでしょう。自動車の発達が一番、大きいとは思いますが。

公共交通機関がどんどん減っていく。人が減るから当然だと考えるのか、まばらに分散している住居を集約して、公共交通機関活用でCO2削減を目指す国づくりをしようと考えるのか。既にターニングポイントは超えてしまっている感のある日本ではあるが、様々な事例を考えていくうえで、本当にそれで良いのかと、狭視野政治でこのまま突き進んで良いのか、不安を抱きますな。