随分前の親戚がどこぞの議員だったのですが、学校を何処に建てるかなんてことで大騒動になったらしい。平地ならともかくも、山路だと、集落周辺に作りたいという話になるのでしょうな。そこを大きな目で見れば、学校が人の中心になるのだから、全ての家々の中心に作るべきだとして、結局、そうなったということなのですよ。谷あり崖ありの地域なんですが、突如として現れる学校に目を疑いましたな。
今ではバスも通っているのですが、その当時はそんなものはなく、徒歩で一時間以上を掛けて歩いて登って返っていく。毎日が登山ですよ。足腰は勿論、精神力も強くなりますよね。結局のところ、そういう人を作ることに成功したということです。政策とは何年も先にがっちりと実る、そんなものが正しいということ。リスクをとる勇気こそ、何かを達成するという事例だね。
飢えたライオンの中に飛び込めということを言うのではない。反対にあったり、敗北だったり、そんなことは仕方のない事。信念を持って、今苦しんで後に笑顔になるということですよ。そんな政治家を見抜かなければなりません。TVで売れているから投票しようなんていつの間にか流行ったけれど、それはもう良いのではないかしら。
仕事でも、研究でも、新しいことに取り組もうとすると、何か大きな失敗が隠れているのではないか、足を引っ張る連中が出てくるのでは無いかと恐れる。その通り、必ず、失敗して、足を引っ張られますよ。日本だもん。うんざりした気分になる。なるけれど、それでやめるのであれば、所詮、その程度の信念だったということでしょ。きつい道を選ぶ。それで良い。