丁度一週間前に胃カメラを飲んだ。胃カメラというくらいだから、カメラを飲んでいるのだなと思って、いろいろと聞かせて頂くと、実際に、飲み込んでいる部分の先端にカメラ要素が詰まっていて、拷問を与えるワイヤ部分は信号伝達だとか、先端を曲げるハーネスだとか、所謂信号伝達部なのだそうだ。成る程、それで胃カメラを飲むという言葉が使われるのだなと感心した。
例年、最も太い、厳しい胃カメラであったのだが、昨年、素晴らしい進化があったそうで、昨年よりも能力が高い機械が、去年までの鼻から挿入できる程度の太さまで絞り込まれ、今年の検査は随分と楽であった。喉の麻酔もスプレー式になり、この1年でどれだけの進化があったのだろうかと喜ばしく感じた。
胃カメラを最初に飲んだのは例の事件の時であるが、分解バラバラ寸前までになって胃カメラも無かろうとは思うのだが、まぁ、その時が最初でしたよ。その後、人間ドックで「癌かもね?」みたいなことを平然と言われ、鉗子でなんともない胃壁に穴を開けられ、吹き出す血潮を見せられてうげぇっとなったり、回頭の際にエイリアン誕生状態をやられて胃カメラを加えたまま胃液が逆流し、窒息しそうになったりと、まぁ、胃カメラはろくなことがない。
今年度の検査では過去に無いほどに綺麗ですねと、若干の酒量を減らした効果がきちんとでた。と、言うことは、昨年度程度の酒量は確保しても良いのだなと、勝手に思って愉快になった。バリウムでは再検査組になってしまい、結局、胃カメラになるので、これからも胃検診は胃カメラであろう。来年はもっと細くなっていてくれないかなと期待した、今年の人間ドックでありました。お盆休み中は不定期更新にご容赦を。