生涯スポーツ

100歳現役人生と叫ばれているわけだが、その根底には精神と肉体が健康で健全な状態にあることであろう。ドライブレコーダの普及であおり運転が注目されているが、あおり人生を食らっているようでなんだか厳しい。一つのミッションをこなすと、確実に厳しいミッションが襲ってくる。ミッションのドミノ倒し、あおられ続けてどこまで耐えることが出来るのか?

食は勿論だが、体を動かすことの大切さを体育講義で毎年認識する。生涯学習とか、生涯スポーツとか言われるわけだが、昼間に行われる講義で練習場に出向くと、昼日中にご高齢の方々が力みのないスイングで真直ぐにボールを飛ばすその技量に驚くと共に、その健康振りに感心する。運動時だけではなく、食事の際の笑顔に感動するのだ。

工学者である以上、常に発展的思考をし、新たな発想に至ることが求められるわけだが、その為にはスポーツはとても優れていると感じる。企画、立案、実践、評価の繰り返しは、正にスポーツ競技の中では定常的に行われることであって、体験学習としてこの上ないものである。

友人達と助け合いながら競技を続けていくうちに、自らの頑張りがチームそのものの強みになっていることに気付き、それを喜びと感じ始めることに触れられることは、コーチとしてこの上ない喜びの瞬間である。マナーやエチケットという生活環境の中で必須の事柄も、自然と理解し納得していく様は、教育者として存外の喜びであった。メンバー諸君に感謝である。