HP電卓

逆ポーランド法電卓として親しまれているHP電卓。と、言ってみても恐らくだぁれも知らないかも・・小生が田町の高校生だった頃、生協で10万円もしたウルトラ高価な電卓で憧れの的でしたよ。ガシガシしたキータッチというか、ぼきっ、ばきって感じで、プログラミングも出来るというか、それが売りの機械だったと思います。大学に入って欲しかったけれど、余りにも高価すぎて、計算尺とカシオ計算機の組み合わせで生きておりましたな。クロックアップしたりなんかして、まぁ、そんな時代でした。

最近は携帯のアプリでHP48のエミュレーションツールを使わせて頂くことが多いのですが、引き出しにはHP50電卓が控えていてくれています。エクセルシートで数値を入力して関数処理というのも便利ではあるのですが、何となくというか、もう数十年付き合ってきているのでHP電卓の結果を信じて、それと合致したらエクセル演算も信じるようにしています。

原子核同士の衝突距離を求めるとか、まぁ、普通の人は決してやらない計算を普通にする人なので(最近はやらないけど・・)HP電卓はとてもというか、絶対的標準なんですよ、小生にとっては。そんな信じられる友達というか、相棒というか、これ無しでは生きられないみたいな電卓で、そんな商品開発が出来たら素晴らしいなと思う原器でもあります。

ガマの油売り大学の研究室に一台置かれていて、流石大学の研究室だなと、とても嬉しかったことを思い出します。1974年にプログラミング電卓を世界で最初に手掛けたHP社でありますが、未だに電卓を作り続けているという、世界の電卓戦争の覇者と言っても良いかも。今、どれだけ世の中に販売されているのかわからないですが、電卓というアナログチックで手の中に納まる優れた機械を創り出す企業にはこれからも頑張ってほしいなと思う次第です。質感を電卓に求めるのはどうかと思いますが、品格を感じる機械はやる気を出させてくれると、そんなものづくりを小生もしたいなと意識させてくれる、そんな逸品ですな。