AM放送終焉にて

ラジオは携帯で聞くものだと感じている。NHKの朝の番組を聞きながら職場に向かうのが日課になっている。真実が語られているかどうかは自己判断なのは、いかなるメディアに対しても同じであって、「日本」誌を信じて戦争に突っ走った愚は繰り返してはならぬ。自らの判断で、大局を判断し、前に進まなければならない。単なる批判に乗ってはならない。これはどんなメディアに対しても同様である。

話が大きくなってしまったが、AMラジオ局の経営環境が劇的に悪化していて、AMシステムを遮断したいという悲痛な叫びを、漸く、総務省が受け取ったらしい。NHKだけは国内基幹放送を行うと決めたとのことだが、そりゃぁ、財源がありますからね。勝手な言い分だなと思いながら、非常用、手回し発電&太陽電池発電式の、非常用ラジオを捨てずに済んでほっとしているのは事実である。

5G放送が米国では本格的に始まり、完全に水をあけられた日本の状況で、国民として最先端技術に置いてきぼりを食っている感満載なわけだが、AMラジオ局が消えていきますよというこれまた寂しいお話だなと感じるわけです。とても広い電波領域がぽっかり空いてくる。折角だからこの周波数帯を使った新しいサービスを誰かやらないかなと思ったりもする。

AM波は建造物内に侵入しにくく、地下街で楽しもうみたいな事には向いていない。様々な理由があって消えていく技術である。いい加減なモノづくりの結果消えていくわけでは無い。割れる台車とは意味合いが違うのだ。それにしてもふと思うのだ。どれだけの人がFMチューナーを専用に持って、オーディオ機器などに接続し、聞いているのかと。小生は化石人だから当然持っている。ラジオは永遠の友達であって欲しいと、オーディオファンとして願っている。