平成30年度統計であるが、65歳以上人口比が24.8%、15歳未満人口比が12.9%の国である。小生はかろうじて15歳以上64歳以下に入るのだが、62.3%が人口比となっている。メジャーな割合ではあり、かなりのご同輩がいらっしゃるのは電車の中などで理解は出来る。しかし、時の流れは着実にその上の人口構成にいざなってくれるのだ。15歳未満人口が突然、増えるわけはなく、御存じの通り、超高齢化社会へと突き進むのは時間の問題である。いや、既になっている。
何を持って「なっている」と断言するかは難しいが、新しい事を受け入れない、過去の栄光に縋って、そしてそれを若い世代に押し付ける状況は、頭の中が超高齢化社会であると小生は断言したい。いつまでも予算規模を拡大させ債務を増やし税金を増やす。平安時代から続く日本の伝統芸ではあるが、いい加減に考え直せよと言いたい。言いたいが、それを承認する割合が他を圧倒するので、国政は変わらない。
超高齢化社会が悪いと決めつけているわけでは無い。先日、山遊里というところで手作りソーセージドッグを食してきたのだが、これなどは地域ベテランの方々の知恵の結集であり、パンも含めて手作りで美味しく頂けた。生き生きとされ、企画も実行もベテランの方々の発想だそうだ。生き生きとされ若者を見下さない自然体がよろしい。
人間は生まれてから死ぬまで、歯の食い縛りと血の滲みを伴うのだ。今の苦しみを他人のせいにしたいがために高齢者の若年者いじめが始まるのだ。苦労が成功になるのは良い、しかし、目の前でくじける若者も、その昔の自らの鏡と思うか、己惚れで塗りつぶすかの違いは、その人の歯の食い縛りと血の滲みの深さ、大きさに依存する。所詮、人の世、人の活動である。お互い様である。大切なのは「今」である。それだけのことだ。