身の丈

言葉の続きになってしまうが、身の丈という言葉は極めて難しい。分相応と捉えることが多く、どちらかと言えば、卑下しているような意味合いに捉えられる。大臣がどんな意味で使ったのかは当人しか知る由は無いが、普通はそんな風に捉えるだろう。一方で、辞書によれば最初に来る意味は「せいの高さ」であり、身長である。

小生はこちらの意味で使うのだが、聞いている方に誤解を招かないように気を遣う。揚げ足鳥が無数に飛び交う世の中であるから恐ろしい。勝手な勘違いで無駄な時間を取られるのはご免こうむりたいところだ。話を戻すが、身長と言う意味での身の丈という言葉を、敢えて何故使うのかということである。

卑下した身の丈と捉えられることを想定していることは間違いないのだ。それでいてギリギリのところの言葉のやり取りを楽しむというところであろうか。身の丈に合った洋服と言った時、ぴったりとしてオーダーメードの上等の洋服と捉えるか、2年越しのバーゲンセールで購入し、身の丈に合ったというのかはまるで別だ。前者の意味の身の丈を使いたいのだ。

今ある自身の器一杯のお仕事のアウトプットをさせて頂いているのか?あるはその人ならと見込んでお願いし、その身の丈に合った返事を頂けているのか。自らを最大に活かすという意味で小生は使わせて頂いている。小生がそれに対して使う単語は御の字であるが、それは「ぎりぎりのまぁまぁ」ではなく、「御」ということかわ分かるように最上の意味のことだ。身の丈を超えるお仕事を頂き、それに御の字と言って頂けるようにお応えさせて頂く。人の世は斯くありたい。そう思う。