テクノフェア2019

名古屋から金沢はとても行きにくい。しらさぎ号などはスイッチバック的に米原で方向転換する。お客同士、仲良く椅子をひっくり返す様は、旅っぽくて嫌いではない。殺伐とした新幹線車内とは大違いだ。名古屋からだと、自動車で行けば3時間のところだが、公共交通機関となるとそうもいかない。飛騨経由はとてつもなく遅く大回り。流石に東京経由で新幹線と言う訳にもいかず、結局のところ、昔ながらの福井経由のしらさぎ号だ。これはこれで実は気に入っている。

大学研究者、特に、大型の設備を使い、材料分析を日課とする先生方にとっては、設備更新とその維持は、世界と伍しリードするには必須の事である。我が国の産業競争力の発展の為にも必要である。日本の国としては解っていることなのだが、国の予算というところにおいて、なかなか順番が回ってこない。それを真剣に考えようという集まりが金沢であった。

山の上の本校舎というわけでは無く、駅近くのサテライトでの実施であり、駅からぶらぶらと歩いていくにはちょうど良い距離である。金沢というところはなかなかにして文化豊かであるが、これなどは愛知出身の前田公のお陰が大きい。勿論、戦国の前から街であったのだが、整備発展と言うことにおいて、為政者の力は絶大である。

今日は鶴舞大学の開学記念日であり、名工大技術展示会であるテクノフェア開催日である。何故かAI関連のパネルセッションに引っ張り出されるという異常事態に巻き込まれており、冷や汗たらたらである。技術は素晴らしい。そして大学の技術には夢がある点においてさらに素晴らしい。その夢を描き切り、バックキャスティングで開発案件に到達する。そんな一日をアシスト出来たら幸いである。皆さま、どうぞよろしくお願い致します。