街中を見てみると、コンビニエンスストアが無くなったなと思うと、その跡地に出てくるのが薬局かマッサージ屋かクリーニング屋だ。近所にクリーニング屋さんが出来るのは便利なことであって、小生的には歓迎している。礼服など、今日着て、そのまま持ち込んで、何日までにお願いしますと、清潔になって戻ってきてくれるのは有難い。汗がしみ込んだ状態で吊るしておくのは、どうも気分が悪くなる。何の広告が打たれたわけでは無く、歩いていたら目の前に出来たので、内容が分かっているから活用できる店舗ということで、存在することがマーケティングになっている。
勿論、半径何キロメートルに何件の同業他社があって、利用者がどの程度居るかという見積りはしていた結果で店舗展開してくるのだろうから、まんまとその罠にはまるだけなのだが、以前より近いところに出店してくれればそれを活用することはやぶさかではないのだ。そして昨今のクリーニング屋さんは、衣類のクリーニング屋というだけではなく、洗濯機屋という側面が強いと感じる。日中、誰も居なくなるコインランドリーとは異なり、そこに人が居るという安心感は大きい。更にピザ屋さんが併設されていたりして、ご近所に登場した店舗は、小生が訪れる時には常に満員御礼状態である。
マッサージ屋さんは利用したことは無いのだが、小生の周りでも回数券を所持されていらっしゃる方を数多くお見受けすることから、一定年齢層においてはそれなりのユーザーがいらっしゃるのではないかと感じる。こんなものが流行るのかしらと危惧していたら、店舗が増える一方なので、年齢層のバランスをきちんと反映しているなと感心するのだ。機会を捉え利益を生んでいく。何時まで続くのか分からないが、それだけ整体師の方がいらっしゃるということなのかなと、ちょこっと不安になることはある。サービスを提供する側の量と質が重要であろう。
薬局に至っては、コンビニエンスストアに薬を置いてみましたという世界観であって、地方においては30年以上も前から、薬局展開は続いている。これなどもユーザーが増え続けているという表れであろう。規制緩和も大きかったとは思うが、なんでもかんでも販売している薬局に太刀打ちするのは容易ではない。これらの3店舗を見てみると、日本の電機メーカーが崩壊して、海外製品が席巻している日本市場と似ていると感じる。適当に揃っていますという店舗は、この時代において不要なのだ。オリジナリティを明確に打ち出せるかが鍵なのだ。明日の大学もコンビニエンスストアではいけないということだ。肝に銘じなければならない。