最近、行っていないけど、時々、また行ってみようかなというところが大鹿村。中央構造線沿いの村で、名古屋からだと中央道経由で、案外、容易に行けたりする。昨日、某所で話題になった「その土地の塩」がある山奥の土地だ。南アルプス赤石岳の入山口でもあるその土地は、噂ではリニアモーターカーのアルプストンネルの廃土を運び出す基地となって妙な賑わいになっているらしい。
ちょっとしたドライブがてらというなら、松川インターから東に向かい、渋川温泉や中央構造線博物館を楽しんで、ちょっと南に向かい、中央構造線の露頭を見学して、元のルートを戻るのが良い。日本が形作られたそのダイナミックな歴史を目の当たりどころか、足で跨ぐことが出来る。三六災害と呼ばれた大災害の被害は、その表土を剥ぎ取り、日本という島国の構造形成の過程を表出させた。
もしもステアリングを握るのが好きという方であれば、そのまま国道152号線を南下するのが良い。安康の露頭が川沿いにあり、そこも見学されると良い。そのまま地蔵峠を越えると途切れてしまう152号線から離れ、しらびそ高原に向かうことをお薦めする。1000メートルの断崖道路は、他に見られない景色を提供してくれる。高原からは南アルプス連山を飲み込む如くの絶景だ。冬は路面が完全凍結するのでお勧めしない。是非、雪が解けた5月連休頃にお出かけすることをお薦めする。しらびそ高原からは遠山郷を通ってかぐらの湯でゆっくりとされるのが良い。塩分たっぷりの源泉を飲むことができ、大地の活動を実感できる。
ここからは青崩峠方面から佐久間ダム方向に向かい、その昔、日本一小さな村と呼ばれた富山村跡(現、豊根村に吸収)を見学して、豊根村の湯~らんどの小さな露天風呂を楽しむと良い。大地の活動をより実感されたい方は、和市に抜けて岩古谷山のハイキングをお薦めする。道路が良くなって、危険個所をスキップできるようになったから気軽なドライブで楽しめる。やっぱり自動運転より、大地と一体となるドライブは楽しい。そんな楽しさのある社会であって欲しい。妙になんでも自動化はどうしたものか。人間であり続けたい。小生の意識である。