イベント中止について

私が参加している学会の年次大会の開催中止の報が届いた。原発事故による中止以来の出来事である。新型で「どうなるのか分からない」から中止と言うことなのだろう。どうなるか明確になっているインフルエンザにおいて、学会が中止されたことは無い。いや、あるのかもしれないが、小生が関わるその学会は、小生が記憶している限りで中止は無かった。

いつも言う事だが、学者であるから忖度も遠慮もしない。駄目だと言うなら学術的根拠が無ければならぬ。良いと言う事でも同様だ。危ないかもしれないからという判断は、安全方向に振っているということで正しいように見えるが、しかしながら根拠が無いから気持ちが悪い。先の連休中にあちらこちらと出歩いたが、潜伏期間内だからかもしれないが、それらしい症状は出てこない。

年間、数万人の死者を一気に創出するインフルエンザウイルスであるが、その発症は1日~2日程度であって、タミフル等の型にあったワクチン接種によって高熱は収まり、後は、その人から他に伝染しない日数、閉鎖空間に居れば良いことが『解っている』。この『解っている』が重要であって、分かり様がない新型においては安全方向に振るということなのだろう。

そりゃぁ、げほげほ咳をしている者であれば、医者に行って欲しいのだが、その医者とその者の自宅との間、どれだけウイルスを発散させるか?確かに、科学的根拠を持って、インフルエンザの流行と比較して致死率が低いから学会は開催しようとはならないのかもしれない。開催していたら「お前は行ったのか?」と言われると、さっさと逃げ帰ってくるかもしれない。買い物すら恐ろしいという気持ちになっている状況であって、しばらく続きそうだ。皆さん、気を付けましょう。情けないがそれしか無さそうだ。