大学の未来

18歳人口がじわじわと減少してきているのは周知の事実。とは言うものの、2011年から昨年度くらいまではその減少はかなり緩やかだったわけです。それが今年度から2024年度に向かって厳しく下がる。それから5年程度はやや持ち直すものの、2040年に向かってきっちりと下がっていく。絶対数で言うと、2017年に約120万人だった18歳人口が2040年には88万人になる。100万割れするのが2033年頃となっている。

この数値は人口統計でリアルな数字なのでかなりの確率で当たる。それはそうだろう・・となると、現在の各国立大学法人における倍率のお話と、入学者の学力レベルのお話の両方が問題となる。卒業時の学力が地域社会の要請するレベルまで達成しているのか?それが問われてくる。卒業する学生の質保証が強く問われだしたのもそれが元だ。

社会をリードする、チャレンジスピリッツを心身溢れ出すような若者に巣立って頂かないといけないわけだが、それを輩出し続けることが出来るのかというのが大学が生き残る道だ。国が税金を投入する価値はそこしか無いわけで、学者になるにせよ、企業人になるにせよ、世界の道しるべを生み出せる人材を輩出出来てこその大学の価値である。

なんでもかんでも一番を目指すなんて言うのは何もしませんと同義語であるから、シャープにターゲットを絞り込んで良いのだ。最先端の計算機を入れるから授業料を20%上げますと言うのであれば、それ以上の社会的インパクトが必要になる。やっても良いのではないのか?とは思うのだ。様々な整備がこれからもっともっと必要になる。踏ん張らねば。