遥かなる八割減

昨朝、始発電車は混雑していた。いや、混雑と言う程では無い。立っている人が居ない程度なのだが、駅に着くたびに増えていく。皆さん、時差通勤ということなのか、他人と接触する確率を少しでも下げていこうという試みだとは思うのだが、常連客の小生にすると、接触確率がぐんと増えた感触がある。

出掛けなければいけないのだ。中途半端なリーダーの掛け声であるから、特に、モノづくりの中小企業におかれては、親企業が納品せよという命令のほうがリーダーの声よりも大きいのだ。出掛けたら銃殺とか逮捕とか、そんな命令では無く、単に協力要請であるから、それは出掛けるだろう。ゴミ置き場には溢れんばかりのペットボトルや弁当の樹脂箱である。土日の景色を見るようである。

あっという間の187か国への伝染である。他国の罹患者の増加に比べれは不思議なほどに日本の伸びは低い。そんな報道もあってか、緊張感が見受けられないように感じる。地下鉄から地上に出ると、いつも通りの車の数だ。全く変わらないなと、まぁ、自らを省みてもそうだから、人の事は言えないよということなのだけれど、帰宅時刻の飲食店にはお客様達はいらっしゃるわけだ。

帰宅時刻の地下鉄はと言えば、漸く、袖触れ合う状況から若干減ったかなというところでありまして、8割減が実現しているわけでは決してない。ちらほらと見ていると、小生よりも長い距離を乗車していらっしゃる方が大勢である。辛い同士のご同輩である。これは世界中で同様であって、兎に角、乗り切るしか無いのだ。電子会議が当たり前になってきた。移動時間が少なくてとても助かる。これで良いでは無いか。やっぱり慣れるしか無い。そう思う。