地球って

地球が活動しているなと、大雨、地震、噴火などのニュースを見ると、不謹慎では有りますが、なんだか、有り難い気がするのです。自然のやることだから、人間なんぞがどうのこうの叫んでもどうしようもないわけですな。この妙な安心感を何故抱くかと言えば、小生の親父がハワイの噴火のニュースをみて、その内に地球は冷えて冷たくなると独り言を言ったことが耳に残っているからなんですよ。小さい頃の親の一言がどれだけ人生に影響を与えるかという事例だと思うのです。

いろんな理由で地球内部のコア周辺に揺らぎが出来て、一説によれば巨大な隕石の衝突がトリガーなんて言われていますが、マグマが大量に吹き出して陸地を作ったみたいな話があります。捕獲岩という溶岩が冷えて出来る花崗岩に、噴火の際に地中からカンラン岩などを引き連れて地上に出てきて見出されると「捕獲岩だ」となるわけですよ。それが甲武信岳の山梨側で沢山見られるわけですが、2千数百メートルの高山でそんなものを見つけると、造山運動って凄いなぁと思うわけです。地球は生きているなって。

でも、冷えた岩石なもんだから、地球が冷えてしまうという恐怖の暗示が湧き上がってきて、妙に恐ろしくなってしまうのです。しかし、溶岩の噴出は今もじゃんじゃか続いているし、巨大地震だって終わらない。ということは、マントルの対流がちゃんと続いているということだ。そして、液体金属?であるコアの回転で磁場が発生しているところをみると、やっぱり地球の真ん中は熱いのだなって有り難く思うのです。

地殻表面から、太陽によって暖められたことに起因する電磁波が宇宙に向かって放出されているわけで、それを炭酸ガスなどが吸収して、再放出を地球と宇宙に向けて成すわけで、地殻に向かって放出される成分が温暖化に寄与するわけですな。どえらいエネルギーを与えてくれる太陽には無限の感謝をするわけですが、その結果、人類の活動にとって甚大な被害を及ぼす環境を作り出してしまっている。地球は生きているわけで、その生き物に狼藉を働けばしっぺ返しが必ず来る。やっぱり地球は生きているなと、なんとも弱い人間の有様を見て、なんとかせねばと思う今日この頃です。