旧態依然

雷が鳴って3日経っても梅雨が明けないのが今年の傾向。ただ、梅雨末期にどうしようも無いくらいに土砂降りになって、日本中を混乱に落とし入れるというのは、やっぱり梅雨らしいなと感じるわけです。何処に居ても災害に巻き込まれない可能性は無く、タワーマンションすら雨に負ける今日この頃であるわけで、誰にも平等の自然らしさを憎むわけにはいかず、人間が勝手に作った街の、自然への弱さを何とかしようと考えるしか無いわけです。

日本人はどんな自然災害も克服して、そして復旧するわけですよ。もしも、戻さなかったどうなるのかと言いたいわけだ。コロナ禍で在宅勤務状態となっているオフィスを、もう直ぐ戻しますとTVの中の偉そうな方が語っていらっしゃるのを聞いて、耳を疑いましたね。何ですかその考え方は?何故、戻すのですか?定常状態が変化しているのに、何故、復「旧」なのであって、革「新」では無いのでしょう。

そりゃぁ、明日から主食を小麦粉にしろと言われたら米に戻すと大騒ぎをするとは思いますが、活動状況が本の少し国際標準に近づいたというのに、旧態依然に戻してしまう日本の悲しさ。いや、全ての企業が戻るわけではないでしょうけれど、そんなところがあるのだなと、なんだか情けなくなったわけですよ。会議にしても、オンラインですらまどろっこしくて、じっくり考えて答えを出して、議長に裁定を仰ぐというオフラインで、バラバラに返事をする会議があっても良いわけです。一気に決を取らないといけないのか?

もう良いのではないかと思うのです。がらっと変わってしまっても。それこそ狭い日本であれやこれや叩きあって競いあって我先へと行こうとするのですが、独自路線で生き抜くというベクトルがあっても良いでしょう。勿論、我儘勝手を許せということでは無いですよ。政治的に異なる主張を持つ人種を抹殺しまくって、今更、国立博物館を作ったりしてね。世界に先んじるオリジナルに挑戦しない日本は、まぁ、廣田先生曰くの「滅びるね」だと感じている。それでもあがいて新しいことをしようとはしますけどね。どうなりますやら。