欲に義が負けること

健康管理が仕事の質を最大にするということを麻生さんが言ったわけだが、この一言だけは真にその通りだと思う。お腹が痛いとか、風邪気味だとか熱があるとか、そんな状態を押して「頑張りに来ました」という方がいらっしゃるわけだが、それは大間違いだ。日曜日の使い方をとやかく言われるのは嫌だが、月が明るくなって暗くなる間に何度か体を休めて、月と会話するのも良いではないか。まぁ、お休みとは重要であるのは間違いない。

ディーゼルエンジンの燃焼効率を劇的にアップさせた工夫をピストンに施したのは日本人なのだが、この発明と言うか気づきも、実は休暇中に生み出されたものなのだ。日常の業務とは切り離された純粋な頭の中に、ぱっとひらめいたアイデアがそれだ。何でもかんでも海外オリジナルの自動車エンジンと思われているが、実は日本人のアイデアも入っているのだ。日本のオリジナルはインスタントラーメンしか無いと言った人も居たが、学びが少な過ぎる。

月曜日、火曜日は完全に在宅勤務状態ではあったのだが、お盆の最中にも業務のメールがドカンドカンとやってきていて、「あぁ、この方々の日常業務にはオリジナルな発想がゼロなのだろうな」と哀れんでしまう。休日無く活動していることを自慢する方々がいらっしゃるが、要はそんな疲労の状態でこなせることしかやっていないということね。業務的秘匿案件も何も関係なく、影で言いふらしていることが小生の耳にまで達してくるとは恐ろしい。

思考が停止する程、披露したのであれば、それは休暇というものが認められているのだから、休まなければならないし、そこまで頑張りすぎるのは、まぁ、時にはあるかもしれないけれど、その状態で正悪の区別が無くなってはいかんのだ。欲に義を思えということだが、欲しか見えなくなるのでしょうね。静かな頭になった。恐ろしいので静かな滑り出しをしようと思う私であります。