新陳代謝

突然発生した台風12号が当初の予測とはまるで違う方向に進んでくれたおかげで、真っすぐ名古屋に向かってくるかと思われたのだが、ちっとも雨が降らない状況になっている。雨は良いけれども台風は大風の被害が凄まじく、台風にはやってきて欲しく無いというのが本当のところだ。秋雨前線を刺激するくらいで終わって頂きたい。

被害が出ない程度の雨は有難いのだ。街も綺麗になる。ついでにコロナウイルスも流し去ってくれれば良いのだが、こちらは人の体の中に住み着き増殖を重ねる代物だから厄介である。何処かに籠れば籠った人々に感染被害が広がっていく。連休で数値が減って一安心とマスコミにFrom Tokyoをアピールさせたわけだが、まぁ、当然の如く数値は元に戻る。それでもいよいよ鎖国も解く。命より経済という理屈はまぁそうなのかもしれないが、別の方法もあるのではと思う。

経済活動という点においては、単に今ある経済母体を活かすだけでは無く、我が国としての取捨選択も必要だと考える。積分積分で積み重ねていけば、腐敗したものが見えなくなる。新陳代謝の無い国になってしまっていると感じている。全くもってよろしくない。上塗りが過ぎれば、乾いていない土台の上の上塗りとなって、総崩れしていく。もう崩れているか?

社会活動であるから、真理から生まれるものだけで済むはずの無いことは解る。でも、少しは風通しが良くて、いろんなことが「なるほどね」って共有されるようになっては如何なものだろうか。知的集約で、微分が入っている内はまだ良かったのだろうが、知的集積になって、時代から脱落したものまで守っていく余裕のある国では無い。若者はもう居ないのだ。為政者は常に決断の上にある。そう思う。