ステークホルダに捧ぐ

第4期はステークホルダに評価される活動をしなさいとの、本社からのお達しである。顧客は沢山いらっしゃる。その皆様に対して契約をし、その履行状況で店じまいかどうかを判断しますというのが本社のご意向である。今までのスポーツクラブ方式とは趣が違う。オリンピックはどうでもいいから、逆上がりが出来るようになりましょう、次は・・というように、それが達成できれば合格という評価を頂けた関係が、ステークホルダが求めるゴールを設定して、それに到達したかを判断しますということだ。

この指標づくりは簡単ではない。化石燃料利用を止めましょうと社会が訴えたら、それを実現する工学のアウトプットに繋がる教育・研究が出来る仕組みを構築し、実行し、アウトプットを見せなさい、あら駄目なのね、それではさようならというものだ。大学を潰せないと思っていらっしゃる方が大勢だが、運営費交付金が停められたら即死である。簡単に潰れる。誰も無休で活動して頂けないでしょ?

倫理的、社会的、そして法的に品質保証をしなさいということだ。小生もそうなのだが、博士課程中に就職活動をして、たまたまポストを頂いて研究を継続させて頂き、講義を担当させて頂いた。その集合が大学の品質保証に繋がるんですよと言われたことは無い。良質な論文に掲載されれば喜び、上等の国際会議でお話をさせて頂く機会を頂戴出来たら感激した、そんなもんだと思う。それがステークホルダに対して品質保証をして、その実効性を見せろという。

見せろと言われたら見せないといけない。目の前のハトを消してみろというマジックでは駄目だ。これはなかなかにしてハードな要求である。そうなのだが、絶対に成し遂げないといけないのだ。でも、明確なターゲットではあるのだ。やれと言われたらやらないとしょうがないし、どうやれば出来るかを熟考すれば良いのだ。皆様からのご指導をお願いするところで御座います。