研究の仕方にはいろいろ流儀があって、人それぞれで面白い。市販の機械でやらないと他人が論文を参照した時に同じ結果が得られないから、自作の装置などはもってのほかと怒られる方もいれば、世界初の出来事を目指すために世界初の装置を作り込むのだと息巻く方もいらっしゃる。カミオカンデなんてその両方良いとこどりなんだろうなと、流石ノーベル賞だと感心する。強烈な先生の個性によるリードの結果ですな。
小生的には地味にコツコツと作り込んでいくわけですけれど、従来、当たり前だと言われていたものが「なんて酷いことになっているのだろう」となることが多い。多いというか殆どだ。実例を出すとミサイルが飛んでくる雰囲気があるので、やめておくけれど、余りにも酷いものがある。こんなもの救いようが無いと思う技術なのだが、それが当たり前に世の中で使われている。
まぁ、その手法で作られた部品を使っている機械は動いているのですよ。時々、ニュースになりますけどね。要は視点なのですよ。太陽が照らす大地を見るか、大地の中に芽生える種の目線で大地と大気の境界線を見るか。多く、太陽から大地の目線になる。間違いでは無いが、本質では無い。言い切ってしまうが、小生はそう考えている。会議での議論も同様だ。
この議題の落としどころって、結局のところ、不具合解決か、根本改革かのどっちかなのですな。ほとんどが全社なのががっかりするところではあるのだが、根本は何かを見極めていくためには、余りにも悲惨な現状を手当てしていくことも必要である。世界は猛烈な勢いで変わっていくが、強烈に変えたくない人々が次世代を破滅させる。その一員にならないように、心を丸く腹立てずで今日も過ごしたい。そう思う。