変な言い方だけれども、今の時代、あっという間にニュースとなって真実も虚構も広がっていく。真実として百万台規模の工業製品のリコールなんてのがありますな。小生が最初に購入した自動車がリコール対象で寂しい思いをした記憶は未だに残っている。もう二度とこの企業製品は購入しまいと、他の企業の自動車を購入したら、いきなりリコールだ。そんなものか?
ネットのニュースを見ていたら、やっぱり自動車のリコール話が出ている。星の数よろ多い企業様が関わって、技術を競っている筈ではないのか?これは失敗作品でしたと言うのは、まぁ、企業的には断腸の思いかもしれないけれど、購入する側からすると、とんでもない金額の製品が「不良品」だったりすると、思いっきりがっかりするわけだ。
ものづくり屋として、毎日毎日、悩み続ける。当たり前の思考である。昨日のことなのだが、ルーチン的な作業ではあったのだけれども、ほんの数度、この季節にしてはやたらと暖かい状況において、悲劇的な状況が発生した。3週間、地味に続けてきた作業が全て消え去った。しかし、人は殺していない。リコールなどする状況にはない。
丁寧な作業、仕事が必要なのだ。百万台規模のリコールが当たり前の産業界こそ、小生は異常だと思うのだ。国民を養っていると威張る前に、絶対に人を殺さないものづくりをするべきだと思うのだ。経済的に百万人を養っていると胸を張る前に、工業的に人は殺さないと謙虚に成るべきだ。丁寧にコツコツ。経済よりも丁寧だ。当たり前だ。