自己

徐々に朝が寒くなってきていますな。鶴舞に到着する頃はまだ真っ暗で、東の空が白んでくる前の状況でお仕事開始というわけです。自転車で長旅をするわけなのですが、明治時代の地図を頭に入れて走ってみるとこれが面白い。戦国時代の城跡なんてところもあり、その近くには水源があったりしてね。お寺はきちんと残っている。お寺や神社を軸に街を見ると、お城の周りは湿地だし、お寺や神社は山の手にある。神社や寺を結んで走れば尾根伝いになって、無駄な上がったり下がったりは避けられるというものだ。

八事の周辺は、その昔は興正寺しか無かったわけで、道はろくすっぽ無かったわけですな。それが今のような様子になったのは戦後であって、戦前の野球場の跡地を見上げながら鶴舞に向かうと、そんな時代もあったのだなぁと、街の変遷は実に愉快である。いりなかの「いり」なんて巨大な溜池からの水の汲み出しパイプのことだしね。今では大きなマンション群が建っていますが、江戸時代は池だったわけで、大きな地震など来なければ良いのにと思ったりするわけです。

この季節であっても、6時前、1分遅くなると、車も人も倍になる。自転車通勤はどんどん恐ろしくなる。夜に戻る時は、まぁ、自動車も渋滞していてそんなにスピードを出していないわけですが、夜明け前などはぶんぶんと飛ぶように走っているわけで、恐ろしいったらありゃしない。真っ黒な服を着た人々の散歩も恐ろしい。道路の端を歩くなんてしてくれないですからね。スマホを見ながらあっちこっちへよろよろと。

来週の頭当たりから北極の換気が流れ込んでくるそうな。何度も言っていますが、温暖化になるほど寒気が広がって寒くなる。寒い冬は温暖化の証拠などと言われてもピンとこない。理屈はそうなのだけれどね。AIが予測する未来は、真実だけではなくて、人を思い込ませる予測もどきも出来る。そんな時代に自己を確かに持つということをし続けることが出来るか。真冬の寒さに戦いながら、ずっと自転車を漕ぎ続けてきたが、自分はしっかりしていても残りの人々がね。まぁ、自分は変わらない。それだけだ。人の足を引っ張る奴は信じない。それだけだ。