残り2週間

いきなり雪が降ってきますな。昨日は久しぶりに白く化粧をした街を拝見出来ました。圧接が凍り付き、危険な街角になるのはいただけないですが、降ってさっと消えるくらいが冬に見られるくらいならいいかな。この「消えてしまう」ということが何とも美しい。何が何でもしがみつくようなことではなく、瞬間的に世の中を変えて、さっと消えていく。季節を確実に進めていく。人の心に足跡を残す。素晴らしい。

関ヶ原の向こうに長浜というところがあるのですが、一夜にして50cm以上も積もった。まぁ、あの辺りは昔から降るのですよ、やたらに。親父から聞いたことがありますが、戦前は一晩で1mなんてのは当たり前だったとのこと。それから比べれば、琵琶湖から名古屋に掛かる範囲においての積雪はとても少なくなったのではないかしら。出張が無くなっているので関ヶ原での電車の減速の影響を受けることが無くなりましたが、あの真っ白な景色は、実は大好きなのですけれどね。コロナ禍で失った体験の一つかな。

天気予報によれば、取り敢えず今日まで強い冬型の気圧配置ということで、明日以降は少しは体に優しくなるのかしらと思いながら、やっぱり冬は寒くあるべきだとも思ったりする。年々の事なのだが、クローゼットを眺めてみると、昨年の冬において手を通さなかった厚めの衣類が複数見いだせるのだが、今年は着るなと思ったりもしている。一冬、一夏、着ることが無かった衣類は捨てるべしと、断捨離派の方は仰るのだが、小生はそこまで達観できない。

今年も残すところ2週間となってしまった。2週間が過ぎれば大晦日だ。気忙しいのは毎日のことで、年の瀬だから何ということはない。精々、おせち料理を作るだけが日頃からの微分値となるが、昨年以上に何処にも出かけない年末年始となるであろう。今年の仕事は今年の内に片づけたい。そう思うのだが、なかなかそうもいかない。寒いなどとは言ってはいられない。寒気を楽しみながら、気合で乗り切る。何時まで経っても成長しない自分に苦笑いである。