秋の好転で野菜が大量に廃棄されているとのこと。農家は赤字で大弱りだそうな。一部の野菜ではあると思うのですが、実に悲しい事である。レストランでの調理済食材や小学校の給食などの廃棄食材が家畜の食事に回されていると聞いているが、どんな調味料を使っているかわからないものを家畜が食し、それを人間が食するという恐ろしい輪廻がある。野菜にしても様々な化学肥料などが使われ、何を食べているのか分からないような状態だと思っている。
大量に処分されるということで、焼却処分にならないとすると、何処かに埋められて、それは地域の地下水に入り、結局、川に入り海に流れ、魚がそれを吸収していく。その魚を人間が食するという、やっぱりどこか変だと思う。そもそも農地という税金を安く扱われている貴重な土地を占拠したものを捨てるというのは許されることではあるまい。命を粗末にするという基本原則が許されないのは当然だが、納税者としても腹が立つ。
タダで配れとは絶対に言わない。それはあってはならない。報われない努力は無いほうが良いのだ。血の汗を流しながら作物を育てたのだから、それは誰かの栄養になるためにお金と変換されるべきだ。生産者の皆様に還元されねばならない。このあたりが自然相手の農業の極めて難しいところであろう。
高価で買えないものは別として、大根やニンジンなどは普通に食するものである。その大量廃棄はいただけない。様々な保存食の在り方も古くからあるわけだが、こんな場面にベンチャーを志す学生の投入は如何だろう。なんとかならないものか?そう思う。