緑区という、名古屋市に最後に編入された地域で、緑がいっぱいだったから緑区という、なんとも何処の地域にありそうな命名。嫌いではないですよ、そういう単純な理由、そして緑が一杯ってなんだか幸せじゃないですか。緑区の中でも豊明とか東郷に近いところに居るわけで、ちょっと車で移動すると、直ぐに田んぼや畑が広がる。竹林などはやたらとある。荒れ放題で見るも無残だが、先日の連休あたりから感じていたのだが、竹やぶが枯れている。葉っぱが落ちたとかそんなことではなくて、明らかに枯れている。
百年に一度、花を咲かせて一気に枯れるなんてことをガキンチョの頃から聞かされて来たのだが、花が咲いた雰囲気は無い。ただ単に枯れている。最初は「あの一角だけ、誰かが除草剤を撒いたのかな?」くらいに思っていた。気を付けてみると、あっちもこっちも茶色くなって、集団で葉を落としている。密集して痩せた竹やぶにはしょっちゅう出会うわけで、もう、1年以上見ていない新幹線沿線にはそんな竹やぶがやたらとあったわけだが、沿線の竹やぶが同じ状態になっていたらかなり危なかろう。
もう一つ、まぁ、山の民の迷信だから信じているわけではないのだが、竹やぶが枯れ出すと大きな災害がやってくるってやつ。これは小生にとっては根拠レスの伝承なわけなんだけど、暫く発生していない南海地震なんかがいよいよやってくる前触れかなぁなどと他人事のように思ってしまうのだが、そうであっては困ってしまう。言霊ってあるから、滅多なことは言えないのだが、基本、常緑の竹やぶが、あっちもこっちも茶色くなっているのは不気味である。
何がなんでも生え続ける凄まじい生命力と思っている竹と笹なんだけど、花を咲かせずに枯れていく姿は、なんか地球人類の終焉を見るようで心地よくない。手入れが成されている竹やぶを拝見すると、しっかりと青々としているので、手入れが悪すぎての自滅かなとも思うのだが、過去、これほど多くの箇所で、同時に枯れている姿を見たことがないのだ。単に経験不足ということか?油断をしているとこうなりますよって自然からのメッセージかも知れない。自然に学び、気を引き締める。今週はそうしよう。そう思った。