美濃市駅

美濃市駅にいくにはいくつか経路があって、最も簡単なのは名駅からのバス旅程である。一方、鉄道を使おうとすると、これがなかなかにして険しい道のりだ。高山本線で美濃太田まで行き、そこから長良川鉄道に乗り換える。止まっているのかと錯覚するほどの鉄路であるが、旅情は間違いなく満点であろう。駅前にはその昔の路面電車が行き場を失って並んでいる。そんな美濃市てお仕事をしてきた。

前面株安となり、資産が一気に目減りする。半導体や自動車の最終組み立て関連企業は堅調で好調であり、純利益を社員還元が可能だ。一方、株価や金融相場で資産の目減りのみに気を遣う企業は、仕事はあっても利益が全く無くなるという状況が続く。ベースアップなどとんでもない。とんでもないから街にお金が回らない。回らないから閉塞感たっぷりだ。それがうだつの上がる町並みの本質だ。うだつなんて上がらないのだ。

起業を考える学生が増えているのはこんなところに起源があるのではと思ってしまう。隙間だろうがなんだろうが、やる気が他人の喜びに変わっていってそれを体験できるのであれば、それは素晴らしいことだ。六本木ヒルズに住もうなんて考えなければ、それこそうだつの上がる町並みに居を構えることだって夢ではない。ネットと運送会社があればどこだって暮らせる時代である。都会でなければならないなんて化石の頭だ。

長良川鉄道はおっそろしく北まで続いていて、北濃という車でしか行ったことの無い、九頭竜湖よりも北に位置するところまで行っている。一度、のんびり出掛けてみたいと思っているのだが、ちっとも実現しそうにない。ただ、行きたいと思っていればいつかはいけるだろうという呑気な気持ちでいるのだが、ひょっとすると突然廃線になってしまうかもしれない。沿線には温泉もある。そんなゆっくり時間を過ごしてみたいが、今日も一日ぎっちりのスケジュールだ。製品開発は一区切りだが、新たな一歩を踏み出し続けなければならない。それが私である。