15%

世界のワクチン接種数を競うような報道には嫌気が差すが、「国内で一千万人の接種が行われました!」という表示の後に「65才以上の方々の15%程度」という数字に眩暈を感じる。一千万人で15%かと。高齢化ってこういうことなのねと、改めて実感する。マーケットを眺めてみれば、エネルギー消費量を少なくするためだけではなく、買い手の満足を考える商品作りにも「軽薄短小」が更に加速するのでしょうね。軽いモノづくり。

そう思って机の周りを眺めているのですが、ボットのボディがステンレスだったり、マグカップが旧態依然の瀬戸物だったり。他は、ぼほ樹脂から出来ていて、味気は無いけど軽量製品で満ちているなと改めて感じますな。軽量な商品を狙って購入しているわけでは無いのですが、何気なく購入したとしても軽量なものが揃っている。人が持つだけではなく、流通においても軽薄短小が大きな価値を生み出す。高齢化と流通至上主義が創り出した軽薄短小社会という事なのだろう。

どれだけの方に「ピンッ」と来ていただけるか分かりませんが、元素周期律表の第二周期までの原子でいろんなものが役目を果たせば、身の回りのものが相当に軽くなるなと、第二周期に拘って研究してきた。そして、表面の凸凹を減らし、接触面が原子レベルでぴたっとくっつくような表面を目指した加工の研究もしてきた。あるものが軽く、そして仕上がりにおいても無駄を原子レベルで取り去る。まだまだ道半ばではあるけれど、チャレンジし続ける精神力だけは残っていると思っている。

人口巨大国家においても高齢化が進む。新たに人が生まれ無くなれば、サービスは今いらっしゃる人向けになっていく。その時、国の文化ってどうなるのだろう、文化が承継してきた価値ってどうなるのだろうと悩んでいるところに「65才以上の方々の15%程度」という文字面を見たわけですよ。紙の書籍が画面上の文字面になり、大きな本棚が要らなくなる。どんどんものが要らなくなる。一方、人が思考して新しい文化に触れているか?文化を作り込む、そこから本当に大切なものは何かを考える。なんとなくだが、木の丸テーブルを丸椅子で囲んでいるだけの世の中がイメージされてしまう。「木」って水素と炭素と酸素等々、骨格は第二周期メインだ。既に第二周期までの原子の社会があったのだ。自然が成し遂げていることに、人がムキになって挑む。愚かだなとため息が出る。笑ってしまう。